矢車SITE ― 改訂2022年11月

写真を主とした本人の日記代わりのようなブログで、つぶやきのようなものですが、 当人の別ブログ記事の更新紹介も行っています。

いったん別のサイトに移転した本ブログのメイン記事を本サイトに戻しました。部分的にTwitter投稿を一定期間を区切って掲載したものが含まれます。

2008-01-01から1年間の記事一覧

カッシーラー著「シンボル形式の哲学第一巻 言語」を読んで

しばらくまえにこの書物、カッシーラー著「シンボル形式の哲学第一巻 言語」(木田元訳岩波文庫)を一通り読み終わった。もう一度は読み直さないとは思っているが、続刊二巻以降も早く読みたいと思うようになって、先日、確実に置いてある書店まで買いに行っ…

情報と信号 ― 脳とコンピューター

(機械とコンピューターについて)普通コンピューターはその正式な定義はともかく、情報を処理する機械、情報処理機とも考えられている。機械であることは確かであるが、一般に日本語で機械あるいは何々機という場合の「機」という言葉の意味には微妙なとこ…

意味と構造、文法と意味、形式と内容 ― 「チベットのモーツァルト」(中沢新一著、講談社学術文庫)と「言語の脳科学」(酒井邦嘉著、中公新書)を読んで。

1.続けて読んだ「チベットのモーツァルト」と「言語の脳科学」の感想。電車の中で読む本として適当に選び、続けて読んだ表題中の2冊の本は、どちらのも読む前には多少抵抗のあった本だったが、見かけ上きわめて対照的な文章でありながら重要な点で共通する…

工芸の形式(1) ―― 意味と美と形式

http://glelmnts.blogspot.com/2008/07/1.html

前回に続けて

このブログを始める直接の発端は、はてなのブログ「発見の発見」で取り上げたニューヨークタイムズの記事に対して頂いたコメントから、クオリア問題へ注意が向けられたことだった。これは前回の記事でとりあげたとおりである。しかし、正直なところ、このニ…

意味とクオリア

クオリアという言葉とその意味とを知ったのはつい最近のことである。一昨年から昨年にかけてだったか、NHKテレビで今もやっている「仕事の流儀」という番組を、続けて見ていた時期があった。 最初にこの番組を見たとき、この番組キャスターの茂木健一郎さん…

最初に、

三つの出会い、あるいは契機ⅰ意味論大学時代、最初に購入した論理学の教科書「論理学概論」(近藤洋逸、好並英司著、岩波書店刊)は、途中までは何度か学習したものの、拾い読みは別にして、最後まで読み通すことは今に至るまで無かったのだが、末尾に掲載さ…