時間ができたら再開しなければならない!あるいは始めなければならない!(と自分では思っている)ある意味、義務的な仕事が、時間ができたときもなかなか手が付けられない。これもある意味、職業的な仕事よりもはるかに難しいのである。というよりも、手を付けにくいのである。
そこでついつい、音楽再生ソフトをいじったりしてしまうことになる。しかしソフトウェアというものは何でもそうだが、たいていは何らかの問題が発生する。問題を解決しようとすれば際限なく時間を費やす羽目になる。
Windowsメディアプレヤーには悩まされてきた。CDの取り込みデータがまったくでたらめの場合が多いのである。ひどい場合は曲と何の縁もゆかりもない曲名やまったく別の演奏者の名前が付けられる場合もあったが、中には10枚近い全集がほぼ完全なアルバム名、演奏者名、曲名で取り込まれた例もあるにはあったので喜んだが、この場合もトラック2つがどこかのフォルダーに迷い込んだらしく、欠落している。
こんな次第で、以前使ったことのあるWINAMPを新たにダウンロードしてみたら、かつてとは異なり、CD取り込みもできるようになってWINDOSメディアプレヤーのように一部がはぐれることもない。これに決めたと思ったら、これにも欠点があった。アルバム名でフォルダーが作られるのだが、異常に長いフォルダー名ができる場合がある。そうすると曲名、つまりトラック名で作成されるファイル名が途中で途切れて拡張子が欠落してしまう。手動で拡張子を付けると再生はできるが、再生リストが動作しなくなる。
iチューンは以前使ってみたが馴染めなかった。今回改めてダウンロードしてみると、使いやすいデザインになっている。CD取り込み時の曲データもきれいに取り込める。長すぎるフォルダー名も途中で途切れるようになっているようである。これに決めたと思ったが、これにも大きな欠点があった。ネットワークのハードディスクに保存したCDデータが、しばらくするとアクセスできずに再生されなくなるのである。WindowsメディアプレヤーでもWINAMPでもそのようなことはなかったのだが。
2、3日、手こずった末、Windows7の新バージョンメディアプレーヤーで欠落トラックを含むCDを取り込み、これを古いメディアプレーヤーで取り込んだCDの分を合わせてWINAMPにインポートして何とかベートーベンのピアノソナタ全集、1番から最後の32番まで、合計95のトラックの、整然とした日本語の楽曲データ付き再生リストが出来上がった。
こういう全集の整然とした再生リストができるメリットは大きい。聞き始めるまでのストレスが少なくなり、楽曲への集中力がいくらか高まり、鑑賞力も向上するというものである。
今後は、iチューンで、ネットワークハードディスクではなくポータブルハードディスクに取りこむのが最も効率がよさそうである。その方が他のコンピュータへの移動もしやすいし、持ち運びも可能になる。音楽CDの場合ネットワークディスクはバックアップ用とするのが適しているようだ。
それにしても音楽が安い価格で買えるようになったものである。先日、中古CDショップで見かけたが、多少古いにしても、名指揮者によるベートーベンの6枚組交響曲全集が700円とは!
もちろん、再生ソフトやハードウェアの技術的な進歩はそれよりもなお、はるかに恐るべきものではある。