雑談 ― 死に方
先日、1年ぶりにある知り合いと会って話をしたが・・・・
年や歳の話になると、どうしても死ぬことの話もでてくる。
彼が言うには、「自分はガンで死ぬのが理想だ」とのことである。
先年80歳台で無くなった彼のお父さんはガンだったが、特に苦しむこともなかったそうだ。
そういえば、テレビの放送だったか、インターネットだったかで、あるお医者さんが「人間はガンで治療をせずに死ぬのがよい」と言っていたのを思い出した。そういう本を書いた先生だそうだが。
とは言ってもガンにもいろいろあるだろうし、そこまで歳をとらないうちにガンにはなりたくはないし・・・
まあとりあえず80にもなればガンになるのも良いのかもしれない。
ちなみに、まあ想像の範囲内だが、個人的には深山で死んだり、森で死んだりも良いように思う。彼は山で遭難して死ぬのは格好が悪いというが、確かに他人の迷惑にはなりそうだ。
センチメンタルだが、樹木の下で死ぬのは良いと思う。春の桜の下で死にたいといった西行には共感する人も多いだろう。
アカシアの雨に打たれて死ぬとか、泉の畔の菩提樹の下で死んだりというのも、現実的ではないが、いいのではないかと思う。雪の中で凍え死ぬのも、そんなに悪くないような気もする。
だいたい、孤独死がよく問題になるが、特に身体的に苦しむことがない限り、孤独死がそんなに不幸なことであるとも思えない。遺族がある場合は遺族にとって不幸かもしれないが、本人にとっては孤独死もそんなに悪いことでもないようにも思える。